キョウコ

海のマーメイドができるまでーkyoko

こんにちは!ハイカラ美術館の中野恭子です。
私はアクリル画による個展や注文による絵の活動の中で、もっと自分らしい新しいの絵の描き方があるのではないか、と常に考えてきました。しかしそれはまだ形にならないぼんやりとしたイメージでしかありませんでした。
私がそれを本当に知りたいと求め始めたのは絵のギャラリーをネット上で開くこと思い始めた頃からでした。
私は図書館に通い、たくさんの画集からアイデアを探そうとしました。

それは知識を得るには良い体験でしたが、新しいアイデアには結びつきませんでした。
そんな時に私は絵を描き始めた頃に練習したマチスの模写を思い出し、マチスの画集を探しました。

マチスの画集は図書館にはなく私は購入しました。 本の中のマチスは病のためにベッドでハサミを動かし紙を切る姿がありました。 そしてどのページの作品も素晴らしく、鮮やかな色と躍動的な形の切り絵の写真で満たされていました。
病ゆえに選択した切り絵は彼の表現をさらに進化させ、驚くほどの大作を生み出していったのでした。

私はそこから新しい表現方法のヒントを得ました。
私は彼の方法を真似て、色を塗った紙をハサミで切り取り描き始めました。
手から色と形が同時に生まれてくる感覚と、切り取った形の思いがけない表情の面白さは全く新しい体験であり、
これこそ私の世界を表現してくれ道具であると実感しました。

私はそれを紙やキャンバスの上に貼るのではなく切り取った物や生き物たちの形を、パソコンの中でレイヤーを重ねて描く方法に辿り着きました。
PC上での描画は同じ素材を色や配置を変化させて対照的な場面を作ることも可能になりました。
私のデジタル版画はこのように創作されています。
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